S-Collection株式会社 システムについて

S-Collection株式会社のシステムサポート事業

あなたを守る認証の基礎知識①

認証の必要性とは!

いまやICT(情報通信技術)が広まり、情報が溢れかえっている時代です。
そして、PCやスマートフォンなどの端末でインターネットへアクセスすれば、さまざまな情報を得ることができるようになりました。

その反面、他者に知られたくない重要な情報も多く存在します。
そのため情報セキュリティを守ることがとても重要視されており、それは企業間だけでなく、個人でもとても大事になっています。

f:id:s-collection_system:20190503224020j:plain


情報セキュリティを知る

情報セキュリティを守る前に、まずは言葉の意味を知りましょう。

情報セキュリティという言葉について「JIS Q 27001:2006」では、以下のように定義しています。
「情報の機密性、完全性および可用性を維持すること。さらに、真正性、責任追跡性、否認防止および信頼性のような特性を維持することを含めてもよい。」

つまりどういうことかというと、以下のようになります。
「情報に関して、許可のない人には非公開にし、許可のある人にはアクセスを可能にして正確な情報を提供すること。さらに、その情報が本物であることやアクセスしたユーザーとそのユーザーの動作が一意にわかること。変更などの操作を行ったことをあとになって否認されないように証明できること。また、要求した機能をしっかり果たせることなどの特性を維持することを含めてもよい。」

このように、情報を守ることは現代社会で重要な課題項目のひとつにあげられます。
そして、この情報セキュリティを守る方法のひとつとして、認証という作業はとても重要です。

 

認証とは本人確認

認証とは、利用者が本人であることの正当性や真正性の確認することです。
つまり、なにかしらの方法によって自分であることを証明することといえます。
普段の生活では、自分の身分を証すときは運転免許証などの身分証明書によって本人確認を行っているでしょう。

しかし、インターネットなどのITの世界では、実際に会って確認を行えないため、なにかしらの方法を取る必要があります。
その方法を認証といいます。

 

認証は必要か

自分の大事な情報を不正に他人へ見られたり、使用されたりしたくないということは、誰でも同じです。
他人の名前、IDまたはアカウントなどを勝手に使用して活動することを「なりすまし」などと呼びます。
個人情報保護が重視されている現代では、不正アクセスやなりすましによる情報侵害が、情報セキュリティとして大きな問題になります。

そんな不正アクセスやなりすましができないように、本人であることを確認するためには認証が必要となります。
そして、本人であることを証明する認証の手段や方法は、現在では多数存在します。
さらに、認証の方法は使用する環境やセキュリティレベルなどに応じて、適切な選択をする必要があります。

認証とは鍵のようなものといってもいいでしょう。
自分の大事なものを守るために鍵をかけて保管しておくように、認証によって自分の大事な情報を守ります。

次回は、3つの認証について、具体的な方法などを含めてお伝えします。

RPAにより広がる自動化の波!今後の働きかたの変化について

RPAで人間の作業がなくなるって本当?

最近、AIや無人のレジなど、人に替わって仕事をする機械の具体的なイメージが世間一般でも浸透してきたように思えます。
なかでも、RPAは、大手の製造業や通信業が導入しはじめたことで注目を集めています。
はじめて聞くかたも、聞いたことがあるかたもいるかと思いますが、RPAとはどういうものなのかを紹介していきます。

1.RPAとは?

Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)の略です。
パソコンにしてほしい作業をあらかじめ登録しておくことで、ユーザーの好きなタイミングで自動的に作業をさせることができます。
AIとマクロの間に位置づけされるイメージです。

2.AIやマクロとどう違うの?

AIは過去の事例から学習し、自分で判断する力を持っています。
なので、使えば使うほど、事例(データ)が多いほど精度が上がっていくのが特徴です。
マクロは、あらかじめ登録した処理(プログラミング)を実行してくれますが、Excel内のみでの処理に限られるなど、行動範囲が制限されています。
RPAは、あらかじめ登録した処理を実行してくれるところはマクロに似ていますが、ExcelやWordの操作、メール送受信、Webページ操作、ファイル操作、など、みなさんがパソコンでおこなっている処理は大抵可能です。
ただし、AIとは違い、あらかじめ登録しておいたとおりの処理しかおこないません。

3.RPAの目的

以下のような業務にRPAを導入することで、作業の効率化、作業ミスの削減、人件費の削減などが期待されます。
・1日がかりの月例手作業
・1回あたりの作業時間は少ないが、頻度の高い定常作業
・量が多く、面倒な単純作業

これまで事務作業をおこなわれていたかたは、急に仕事がなくなってしまうのではないかと思われたかもしれませんが、そうとも限りません。
業務効率化の推進係として、RPAについて勉強し、自動化できる社内業務の洗い出しや、自動化の提案をしてみてはいかがでしょうか。
ご自身が一番面倒だと思っている作業を自動化させれることができれば、ご自身にとっても会社にとっても有益なはずです。

さらに、従来の事務作業の大半をRPAに任せ、人間の労力を企画や営業などの機械では難しい業務に集中することができれば、より一層の生産性の向上につながります。

今回は、RPAの概要について紹介しました。
開発や導入のリアルな現場事情やRPAツールについては、次回以降紹介いたします。

【プログラミング】変数とメソッドの命名法を紹介!適切な名前は仲間への思いやり!!

可読性に直結!変数とメソッドの命名方法!

プログラミングをしていて、変数とメソッドの名前をどうつけるか悩む方も多いのではないでしょうか。
プログラミングの入門書では「a」や「i」などのアルファベット1文字で名前を付けている場合をよく見かけます。

今回は、プログラミングで悩むことが多い変数とメソッドの命名方法について紹介します。
変数名とメソッド名を適切につけることができれば、コードの可読性も高まり、とても重要性が高いと思われます。

 

1.代表的な2つの変数とメソッドの命名方法!

まず、変数とメソッド名の命名方法にどんなものがあるかを紹介します。
代表的な記法としてはキャメル記法とスネーク記法があります。

キャメル記法

キャメル記法は各単語の先頭文字を大文字にする記法です。
キャメル記法とそうでないものを例に出して比較してみましょう。

例①:username
例②:userName
例③:UserName

例①はキャメル記法を使用せずに書いたものです。
例②③はキャメル記法を用いて命名した変数名です。

キャメル記法のなかでも、例②のように2単語目の先頭文字から大文字で表現する記法をローワーキャメルケース、例③のように1単語目の先頭文字から大文字で表現するアッパーキャメルケース(パスカルケースとも)と呼ばれています。

キャメル記法のメリットは単語と単語の間に区切り文字がないので、名前を短くしやすいことです。
デメリットは区切り文字がない分、単語と単語の区切りがわかりにくいことが挙げられます。

スネーク記法

次にスネーク記法を紹介します。
スネーク記法とは、単語と単語の間に"_" (アンダースコア)を挟む記法です。
こちらも例を見ながら紹介します。

例④:user_name
例④のようなスネーク記法のメリットは、アンダースコアで区切っているので単語と単語の区切りがわかりやすいことです。
デメリットは、アンダースコアなどの区切り文字が入るため、名前が長くなりやすいことです。

ここでは、代表的な記法であるキャメル記法とスネーク記法を紹介しました。
コードを書くときはどんな記法を採用してもよいですが、2つの記法を混ぜないように、ひとつの記法に統一することが重要です。

 

2.ネーミング辞書「codic」でネーミングが苦手な人でも安心!

ここまで命名方法や、適切な名前による可読性向上のメリットについて紹介しました。
しかし、適切な名前をつけることはむずかしいと感じている方も多いのではないでしょうか。
そんな方は「codic」というツールを使ってみてはいかがでしょうか。
https://codic.jp/engine

このサービスでは、変数やメソッドとして宣言したい日本語を入力すると、自動でその候補を表示してくれます。
単なる翻訳サイトというわけではなく、IDE(Integrated Development Environment、統合開発環境)への対応、キャメル記法やスネーク記法などの命名方法選択、個人辞書登録、チームへの辞書展開などさまざまな機能があります。
こういったツールのサービスを使いコードの品質を高めてもよいでしょう。

プログラムの開発はチームで行うことがほとんどです。
そのため、可読性が高いコードを書くことはとても重要です。
可読性が上がると保守性も高まります。

自分が作成したプログラムを自分以外の人が修正することになったときに、意味が推測しやすく、適切な名前の付いた可読性が高いコードであれば修正のしやすさも向上します。
可読性高いコードであるだけで開発時間短縮につながりますし、コードの再利用もしやすくなります。
つまり、コードの品質を上げることは仲間への思いやりにもなります。

S-Collection株式会社では要望に合わせた最適なシステム構築をすることで、企業様へ貢献し続けていきます。

意外と知らない??システムエンジニアのイメージと実態②

システムエンジニアの楽しいところ・いいところ

前回はシステムエンジニアのイメージ像とその実情について解説しました。労働環境はひと昔前とかなり違いますし、仕事の仕方はチームで行うためコミュニケーション能力が重要になります。システムエンジニアとしての働き方も幅広いですが、楽しいところや身につくスキルには共通点もあります。今回はシステムエンジニアのやりがいについて3つ紹介します。

1.論理的思考が身につく

システム開発には論理的思考が欠かせません。コンピュータが理解できるようにプログラミングすることはもちろん、ユーザーが実際にシステムを使ったときのことを考えて必要なものはなにか、予想外のでき事にはどう対応するのかを考えるため、論理的思考が身につきます。

2.自分の開発したプログラムが想定どおりに動いたときの喜び

新人のころに先輩に教えてもらいながら、はじめてプログラムが実行されたときはものすごくうれしいものです。プログラムは目に見えない部分があるので動かしてみてわかる部分があります。プログラミングの工程よりテストの工程が長いのも、考慮の漏れがないかを確かめるためです。

3.リリースをしたときの達成感

システム開発で山場となる部分はリリース前です。万が一も許されないので最終チェックには気を使いますし、納期との戦いでもあります。苦労はありますが、その分達成感がありますし、自分たちが作ったものが世の中で活躍するのは感動があります。
システムエンジニアの仕事はでたいへんなこともありますが、その分やりがいのある仕事でもあります。もちろん自分の健康も大切です。しっかり健康を保ちながら、自分の仕事に全力で取り組むことが理想と言えます。

 

前回と今回の2回にわたりシステムエンジニアの実態と良さについて紹介しました。時代ともに働き方は変わりますし、システムエンジニアが扱うものも変わっていきます。まだ世の中にないものを産みだすシステムエンジニアの魅力が伝われば幸いです。

意外と知らない??システムエンジニアのイメージと実態①

システムエンジニアの実態について

システムエンジニアといえば3K(キツくて、キビシくて、帰れない)の職業と呼ばれていました。ひと昔前はよくある話でしたが、今では多くの企業が36協定を遵守しています。また、システムエンジニアとひと口に言っても、お客さまと要件をまとめる業務、製品を開発する業務、そしてインフラを整備する業務と仕事内容もさまざまです。今回は世の中の人が思い描いているシステムエンジニア像とその実情を3つ紹介します。

1.残業時間は常識的に!時代とともに変化した働き方!!

どの職業も仕事の忙しさには波があるため、残業が集中する期間はあります。とりわけシステムエンジニアは残業時間がすごく長いというイメージですが、実際は20~200時間の間で人により幅があります。最近は残業の規制が厳しくなっていることから20~50時間の間に収めるように社会的な動きがあります。時代とともにシステムエンジニアの働き方についての考え方も変化してきています。

2.仕事はチームで!求められるコミュニケーション能力

1日の大半をパソコンに向かって仕事をしているシステムエンジニアのイメージとともに、人とコミュニケーションを取らないイメージをもたれることがあります。しかし、1人でひとつのプロジェクトをすべて行うことは基本的にありません。システムエンジニアはチームで仕事をします。そのため、コミュニケーションや意思疎通は必須です。特にプロジェクトのマネージャーなど管理者やリーダーと呼ばれる人は高いコミュニケーション能力が求められます。

3.システムに強くてもパソコンに強いわけではない!

システムエンジニアはパソコンに詳しいと思われがちです。なかにはパソコンが好きですごく詳しい方もいますが、全員がそういうわけではありません。もちろん仕事で担当する分野のシステムには詳しいですが、必ずしもパソコンに詳しいわけではありません。職業上パソコンで仕事をすることが多いですが、その中身まで熟知してはいません。それでもときおり頼られることがありますが、解決方法を調べて対処することが実は多いです。

 

次回はシステムエンジニアの楽しいところを紹介します。

東京オリンピック、 IoTによる「おもてなし」に向けて②~整備されたインフラの利活用!!~

東京オリンピックで使われる高度なインフラの利用方法!!

前回の「東京オリンピック、 IoTによる『おもてなし』に向けて①~おもてなしを支えるインフラ整備!!~では東京オリンピックへ向けて行われているインフラ整備について紹介しました。

今回は総務省が推進している「ICT化のアクションプラン」をとおして、高度なインフラがどう使われていくのかを紹介します。ICT(Information and Communication Technology)とは「情報伝達技術」と訳され、ITにコミュニケーションの要素を加えたものです。

1.言葉、情報、接続の壁がなくなる!

IoTやICTが発展した東京オリンピックではさまざまな障害がなくなります。総務省が推進する「ICT化のアクションプラン」によると、言葉、情報または回線接続の壁をなくすことが挙げられています。

言葉の壁の解消

言葉の壁については多言語翻訳機能を充実させることによって解消されます。各国の言語の壁がなくなればさまざまな国の人との円滑なコミュニケーションが可能になります。多言語翻訳機能の1つとして各国の言語に対応した該当エリア内の観光関連施設情報や、お勧めの観光モデルコースを入手できる機能があります。これを備えた多言語対応観光スマートフォンアプリはすでに開発されています。

情報の壁の解消

情報の壁についてはデジタルサイネージの機能拡大によって解消されます。映像による電子看板であるデジタルサイネージが発達すると、競技場外にいながらもデジタルサイネージを設置している場所で4K、8Kによる高画質のパブリックビューイングを利用してオリンピックの中継を楽しむことができ、機器や通信デバイスの壁を取り払ってオリンピックを楽しむことが可能になります。
また、競技場へのアクセスはもちろん、道の混雑状況、電車、バスなどの公共交通機関の詳細な運行情報、そして災害時の災害情報や避難場所などについてもデジタルサイネージを使用して一斉に配信することができるよう準備がなされています。

回線接続の壁の解消

回線接続の壁については5Gを実現することや公衆無線LANを拡充することによって解消されます。公衆無線LANが拡充することはオリンピック終了後の日常生活でも大きな役割を果たすでしょう。

東京オリンピックに向けて、高度なインフラ整備とそれを利活用した各種サービスがさらに実現されてくるでしょう。IoTによる「おもてなし」を存分に受けて、東京オリンピックを楽しみたいですね。

 

S-Collection株式会社のシステムサポート部門も、日進月歩で進化するICTを駆使して、質の高いサポートを提供していきます。

東京オリンピック、 IoTによる『おもてなし』に向けて①~おもてなしを支えるインフラ整備!!~

IoTによる『おもてなし』を支える高度なインフラに注目!

2020年は東京オリンピックの年です。4年に1度のオリンピックが日本で開催され、楽しみにされている方も多いでしょう。実はオリンピックはITが発展する大きな機会でもあります。
また、2013年の滝川クリステルさんのプレゼンテーションで話題となった「おもてなし」というフレーズは記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。東京オリンピックに向けて総務省主導で「IoTおもてなしクラウド事業」の取り組みがなされています。今回はそんなIoTによる「おもてなし」実現のために重要なインフラ整備について紹介していきます。

1.東京オリンピックまでにどんなインフラ整備がされるのか!

IoTによる「おもてなし」を実現していくためにはこれまでよりも通信量が増えるためインフラの整備が重要です。現在利用されているLTE通信はもちろん、第五世代移動通信(5G)を利用可能にするためのインフラ整備とおよび5Gを使用したシステムの実用化が東京オリンピックに向けて行われています。
5Gは2020年春に商用サービス開始予定で、現行のLTE通信と比較して100倍の伝送速度、1000倍の大容量化を誇る最先端の通信技術です。そのため、5Gを使用すれば今までダウンロードに時間を要していた大容量のデータも短時間でダウンロードが可能になります。また、多数端末同時接続時のネットワークへのつながりにくさの解消にもなるでしょう。さらに消費電力の抑制にもなり、電池消耗の不安が減ります。
この技術を使用して東京オリンピックで臨場感あふれる360度8KVR映像の配信も進められています。2020年代トラフィック量は2010年代とくらべて1000倍になると予想されています。5Gの拡充はIoTによる「おもてなし」を実現するためのカギと言えるでしょう。

次回は整備されたインフラはどう利活用されていくのかを紹介していきます。