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いまさら聞けない!「オンプレミス」とは??①

「オンプレミス」の歴史をたどる

ITに関わる仕事をしていると「クラウドサービス」と「オンプレミス」という言葉を聞く機会があるかと思います。しかし、「オンプレミス」とはなにを示しているのか疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は「オンプレミス」とはどのようなものなのか、これから3回に分けて紹介していきます。

オンプレミスとは?

「オンプレミス」とは、サーバーやネットワーク、ソフトウェアなどのITリソースを企業が自社で保有して運用することです。しかし、1990年代までは、自社でITリソースを保有して運用することを「オンプレミス」と呼称することはありませんでした。
では、オンプレミスという呼称はどのようにして生まれたのか、ITリソースの移り変わりから辿っていきます。

インターネットの普及により進化した運用形態

ITリソースがオフィスでつかわれるようになった当初は、企業や団体が必要なITリソースを自ら作成して保有する形式が一般的でした。
その後、2000年代初頭にかけて、インターネットの高速化と普及によりITシステムの運用形態が多様化して、ITリソースのメンテナンスを社外の施設や業者に委託する「ハウジング」や、データセンターのサーバーをレンタルする「ホスティング」が登場して普及しました。

そして、2010年代にはIaaS, PaaS, SaaSを代表とした「クラウドサービス」が登場したことにより、ユーザーが必要な分だけITリソースを利用する形式が普及しています。
この「クラウドサービス」と明確に区別するために、2010年代からITリソースを自ら保有する従来の運用形式のことを「オンプレミス」と呼称するようになりました。

今回は「オンプレミス」と呼称が生まれるに至った移り変わりについて紹介しました。次回は「オンプレミス」を利用することのメリットとデメリットについて紹介していきます。