Linuxをつかいこなすために伝えたい3つのこと①
Linuxを味方につけよう
以前、 「Linuxとは?その特徴を解説! - S-Collection株式会社 システムについて」にてLinuxでどのようなことができるかをご紹介しました。実際にLinuxをつかいこなしたい人のために、必要なディストリビューション、LinuxのコマンドそしてよくLinuxで使用されるテキストエディタを紹介します。今回はディストリビューションについて解説します。
1.Linuxも種類は豊富!ディストリビューションを知ろう!
本来、Linuxとは「カーネル」というOSの中心部分のことをさすため、単体では動作しません。ユーザーが手軽に利用できるように、カーネルのほか、ツールやアプリケーションをまとめてつかいやすくしたものをディストリビューションと呼びます。LinuxをスマートフォンとするならばディストリビューションはiPhone、GALAXYやNexusに相当します。
ディストリビューションは種類が豊富で、その数は数十種類にもおよびます。今回は代表的なディストリビューションを5つ紹介します。
Red Hat Enterprise Linux
Rad Hat社が開発、販売している商用ディストリビューションです。頭文字を取り、通称RHEL(レル)と呼ばれています。
商用のため個人が気軽につかうには不向きなところはありますが、サポート期間が10年間ありサービスが充実しています。
CentOS
RHELのクローンとして作られたディストリビューションです。
特徴としてはRHELとほとんど差がないことが挙げられます。Red Hat社のサポートが必要ないという場合はCentOSを選択するとよいでしょう。
Fadra
「Fedora Project」というコミュニティーが開発するLinuxです。
「Fedora Project」はRed Hat社が支援していて、RHELの実験場ともいえます。最新技術を積極的に取り込むことで有名で、取り込まれた技術は十分に成熟したのちにRHELに移植されます。
CentOSと同じくRed Hat社が関係していますが、最新技術を積極的に取り込みたいならFedra、安定性を求めるならCentOSをつかうとよいでしょう。
Debian
Debian Project が開発しているディストリビューションです。
51,000以上ものソフトウェアが用意されていて、簡単にインストールできるようになっています。世界中のプログラマにサポートされていてフリーで扱えます。
RHELが商用としてスタートしたのに対し、こちらは最初からフリーでつかえるOSの開発を目指しています。
Ubuntu
Debianから派生したディストリビューションです。
「誰にでもつかいやすい最新かつ安定したOS」を目標に開発されています。GUI環境でも利用しやすいのが特徴です。6ヶ月ごとに新しい環境を提供しているので最新の安定したアプリケーションが利用しやすいという点も特徴のひとつです。
2.種類は豊富!好みのディストリビューションを見つけよう!
紹介したもの以外にもさまざまなディストリビューションが存在します。今回紹介したディストリビューションはユーザーも多く、開発コミュニティが活発なので扱いやすいです。次回はLinuxをつかいこなすのに必要なコマンドを紹介します。