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クラウドサービスはこうしてはじまった!

クラウドサービスの歴史をひも解く

AppleのユーザーであればiCloudを使い、写真やデータをiPhoneMacBook間で共有をされる方は多いと思います。これもクラウドサービスのひとつですが、クラウドサービス自体はAppleのユーザーに限ったことではなく、今や多くのクラウドサービスが当たり前に使われる時代になりました。
しかしクラウドがどのようなものなのか、またクラウドの歴史についてはあまり知られていないのではないでしょうか。
今回はクラウドがどのようにして生まれ、今のような形になってきたのか、その歴史を紹介します。

クラウドサービスはこんな概念から生まれた!

クラウドサービスとは、ユーザーが物理的なサーバーを持たず、インターネット上で利用可能なサービスのことです。データの保存や管理をはじめ、アプリケーションの実施、ストリーミング再生、メールなど、多くのコンテンツで活用されています。
クラウドコンピューティングにおける概念は「複数のコンピューターをひとつのコンピューター資源と見なす」「⁠ネットワーク全体の資源をひとつのコンピューター資源として見る」という考え方です。この概念をもとに今日のクラウドサービスは提供されています。

クラウドサービスのはじまりはなんと30年以上前!!

クラウドサービスのはじまりは1983年までさかのぼります。当時インターネット業界のリーディングカンパニーだったSun Microsystems社CEOのエリック シュミット氏は、「ネットワークこそコンピューターだ」というスローガンを世の中に打ち出しました。
エリック シュミット氏は当時より、ネットワーク全体の資源をひとつのコンピューター資源として見ており、「ネットワークがプロセッサ並みに高速になれば、コンピューターはネットワークに拡散し、ネットワークがコンピューターになる」と、現在のネットワークの環境と同じ考えを提唱しました。しかし、当時は回線が低速でコンピューターが高価だったため、実用化はされませんでした。

ネットワークがコンピューターになる!クラウドサービスの広がり!!

2000年代になると回線がブロードバンド化され、インターネットが一般的に使われはじめました。また、コンピューターも安価で購入できるようになったのもこの時代です。これにより「ネットワークがコンピューターになる」ための最大の問題が解消しはじめたのです。
2006年にはGoogleが、インターネットの現状とそれによって引き起こされたコンピューター資源の利用方法の変化を「クラウドコンピューティング」と表現し、「ネットワークがコンピューターになる」時代が来たのです。ちなみに、このときのGoogleのCEOは、なんとこの時代を予見していたエリック シュミット氏でした。

現在、パソコンや携帯端末にはクラウドサービスが必要不可欠になりつつあります。パソコンと携帯端末の普及は、間違いなくクラウドサービスの広がりに拍車をかけた要因のひとつです。普段、何気なく使っているクラウドサービスですが、1980年代からクラウドのもととなる考え方があり、それが時代の進歩とともに実現されてきたのです。