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3Dトラッキングの可能性!スポーツの現場でも使われている技術に注目します

注目!スポーツで大活躍のIT技術、3Dトラッキング

昨今、スポーツへのIT技術の導入がより活発になっています。
2020年東京五輪でお披露目される最新技術!」でも、東京五輪に向けて開発していた最新技術を紹介しました。

今回は3Dトラッキングについてです。3Dトラッキングの技術がスポーツにどのような影響を与えたのか、これからスポーツ界にどのような影響を与えていくのかを紹介します。


3Dトラッキングとは?

3Dトラッキングとは、カメラで撮影した映像から、物体の3次元の位置情報を計測し、物体の軌跡、速度、高さ、角度などのデータを算出する技術です。

3Dトラッキングで算出したデータは、CGを使って撮影した映像に合成することで、実写映像に自然に合成することができます。
映画やCMなどでも、実際の街に架空のビルを建て、ロボットや怪獣を合成するなど、さまざまな用途で3Dトラッキングが使われています。


スポーツ中継をさらに面白くした3Dトラッキング

3Dトラッキングがスポーツ業界に取り入れられた事例を紹介します。
2019年に開催された「ワールドカップバレー2019」のテレビ中継で、3Dトラッキングの技術が取り入れられました。リプレイの映像が表示されるときに、ボールの軌跡が表示されたり、スパイクの高さやボールの速度などのデータが合わせられた映像が流されました。この3Dトラッキングを用いた映像は、海外でも話題になったそうです。

3Dトラッキングが取り入れられる前は、たとえばスパイクやサーブが決まったとき、リプレイ映像に、スパイクやサーブのスピードを表示するだけでした。しかし、3Dトラッキングが取り入れられたことで、画面にスピードを表示するだけでなく、スパイクやサーブの軌道をリプレイ映像に合成して流すことで、プレーの迫力を可視化して伝えることができるようになりました。


3Dトラッキングはアスリートの支援にも活用される!

3Dトラッキングの導入はファンだけでなく、スポーツの競技者にも大きな影響を与える可能性を秘めています。3Dトラッキングで取得したデータは、アスリートにとって有意義な情報になるのです。
たとえば、自分が意識してなかったプレーの傾向やクセが、3次元の位置情報を通じてわかるようになるかも知れません。自分が考えていたことと現実が違うということが、3Dトラッキングで取得したデータを取ってみてはじめてわかったり、今まではわからなかった選手自身の特徴がデータをとおしてはじめて見つけられるようになります。

また、3Dトラッキングで取得したデータの活用については、企業の取り組みも進んでいます。
たとえば、パナソニックではバレーボールの男子チームに、リアルタイムで取得したデータを提供しています。そこで提供したデータは、選手の強化や育成に利用されています。


今回は3Dトラッキングを紹介しました。3Dトラッキングについて調べていくうちに、スポーツ業界にITが浸透していることを感じました。

3Dトラッキングのほかにも、スポーツの現場で取り入れられているITの技術はたくさんあります。ここで紹介しきれなかったものは別の機会に紹介します。

これからもS-Collection株式会社では 、IT技術に関する有益な情報を発信していきます。