ブラックハットSEOとホワイトハットSEO②
ブラックハットSEOはこうして生まれた
前回はブラックハットSEOとはなにかについてご紹介しました。今回は実際にどのような行いがブラックハットSEOとみなされるかについてご紹介していきます。
ブラックハットSEOの手法
ブラックハットSEOの手法は大きく分けて2種類に分割できます。ひとつは「Webサイト内部の構築による手法」、もうひとつは「リンクを使用する手法」となります。
それぞれの手法について、以下にいくつか具体例を挙げていきます。
Webサイト内部のブラックハットSEO
・隠しテキスト/隠しリンク:文字のサイズや色を操作して、ユーザーからは見えないテキストやリンクを配置する手法
・クローキング:検索エンジンにユーザーが見る内容と異なる内容を読み取らせる手法
・ワードサラダ:文法は正しいが意味が破綻した文章を自動生成して特定キーワードの評価を稼ぐ手法
・ミラーリング:自サイトの内容をコピーして別のURLで公開する手法
・コピーコンテンツ:ほかのサイトの内容をコピーして公開する手法
リンクを使用したブラックハットSEO
・有料リンク:リンクを購入して意図的に被リンク数を増加させる手法
・相互リンク:特定のサービスに登録しているサイト同士でリンクを作成し合う手法
・コメントスパム:ブログのコメント欄や掲示板などにリンクを書き込む手法
これらの手法は、かつての検索エンジンの検索精度が未熟だったころに短期間でSEOの成果を上げるために生まれた手法とも言えます。そのため、これらの手法が生まれたころのSEOは検索エンジンの裏をかくことが公然として行われており、SEOというとブラックハットSEOが当たり前となっていました。また、SEOとは検索エンジンの進歩とのイタチごっこであるというイメージが生まれてしまったのもこの時期です。
現在のSEOは「SEOとは?良質なコンテンツを作るための基礎知識〜役割編〜」でもご紹介したとおり、有益なコンテンツを提供することです。現在の検索エンジンは日々進歩しているため、今回ご紹介した手法を含めてブラックハットSEOを実施するとペナルティを受けて逆効果となってしまいます。そのため、過去のSEOのイメージのままにSEOを実施するには注意が必要です。
では、これらの手法に対してどのような対策がなされてきたのかを次回ご紹介します。