プロジェクト管理ツールのご紹介②
プロジェクト管理をスムーズに!便利なツール紹介
前回、プロジェクトマネジメントとPMBOKについて説明をしました。こちらでは、PMBOKで分類されている各知識領域ごとに役立つツールをご紹介します。
コミュニケーション管理
ビジネスで使われるチャットツールには、主に以下のものがあります。
(1)Skype for Business
https://products.office.com/ja-jp/skype-for-business/online-meeting-solutions
Microsoftによって設計されたツールで、Office 365との連携が可能です。また、大人数での会議(最大250人)や会議の様子を録画することができます。
(2)LINE WORKS
https://line.worksmobile.com/jp/
モバイル版LINEと同様の機能と使いやすさです。コミュニケーションプラットフォームとして大きなシェアをもつ、LINEとのシナジー効果が見込めます。
(3)ChatWork
https://go.chatwork.com/ja/
メッセージだけでなく、タスク管理やファイル共有、ビデオ通話などが可能なツールです。マルチデバイス(ブラウザ、デスクトップ、スマートフォンやタブレットなど)で利用可能なため、場所や時間を選ばずに利用することができます。
(4)Slack
https://slack.com/intl/ja/downloads/windows
写真共有のコミュニティサイト、flickr(フリッカー)を創業したButterfield氏によって開発されたツールです。プログラマーを中心に人気を集めています。さまざまなプラグインが利用でき、スラッシュコマンドというショートカットコマンド機能を利用できるところもポイントです。
進捗管理
作業の完了予定と実績の把握をするために、主にガントチャート(よく工程管理に用いられる表)が使われます。
(1)Wrike
https://www.wrike.com/ja/
プロジェクト管理およびコラボレーション用オンラインツールです。
プロジェクトプランの調整、タスクの優先順位付け、スケジュールの進捗管理やチームメンバーとのコラボレーションがオンライン上で実現できます。
(2)Jooto
https://www.jooto.com/
「ToDoリスト・進行中・完了」が一度に把握できる「かんばん方式」を応用した画面構成となっており、3つの枠からタスク管理できます。登録したタスクを GoogleカレンダーやiPhoneのカレンダー上でも確認できます。
(3)Brabio!
https://brabio.jp/
Web上で完結していて、タスク入力・修正・進捗管理が直感的に操作でき、Excel出力やプロジェクトメンバーと共有管理も可能です。
(4)Backlog
https://backlog.com/ja/
楽しく・簡単にプロジェクトで発生するタスクや問題、Todoなどの進捗状況をWeb上で一括管理でき、ガントチャート、バーンダウンチャート、Wiki、Subversion連携、WebDAV連携などの機能があります。
問題管理
プロジェクトで発生した問題を管理するために、以下のツールもよく使われます。
(1)Redmine
http://redmine.jp/
「チケット」を発行して問題を管理できます。ほかにも共同でメモを作成できる「Wiki」、SubversionやGitなどと連携できる「リポジトリ」、メンバーへのお知らせを掲載する「ニュース」などの機能があります。
(2)Backlog
※進捗管理の(4)参照
構成管理
ソースコードや文書の変更履歴を管理するためのツールは以下のとおりです。
(1)Git
https://git-scm.com
分散型バージョン管理システムで、リモートサーバなどにある中心リポジトリの完全なコピーを手元(ローカル環境)に作成して、そのローカルリポジトリを使って作業を行います。
Gitの詳細についてはこちらの記事(Git使いこなしていますか?Git、GitHubの使い方)を参照してください。
(2)Subversion(Apache Subversion;SVN)
http://subversion.apache.org/
集中型バージョン管理システムで、ソースの各バージョンを保持している「リポジトリ」から、最新版 のコピーを自分のローカルにダウンロードし、ソースを管理します。
変更管理
仕様に対する変更要求を管理するツールを紹介します。
(1)Git
※構成管理の(1)参照
(2)SVN
※構成管理の(2)参照
(3)AccuRev
http://www.techmatrix.co.jp/product/accurev/index.html
ブランチやラベルを使用する従来の構成管理システムでは管理が困難だった、製品のモジュール構成、バージョン構成、開発プロセス、開発拠点などの構造を可視化して操作できるツールです。ストリームの構造が階層表示されるので、開発プロセスや組織全体を一目で把握することができます。
リスク管理
リスクが顕在化した場合に、プロジェクトへの影響を極小化するのに役立つツールをご紹介します。
(1)Risk Organizer
http://www.grc-j.com/
ISO31000が提唱するリスクマネジメントプロセスに則り、リスクマネジメント活動全体をサポートしていくツールです。
リスクマネジメント活動をひとつのプロジェクトとし、プロジェクト責任者は、分野ごとにリスクオーナーを決め、各リスクオーナーはリスク要因の特定と分析を行います。
プロジェクト責任者が、全体のリスク要因を整理し、リスクオーナーと協力して要因ごとの重要度に応じた対応策が設定できようになっています。
品質管理
基準に沿ったレビューを行い、成果物の品質を担保するためのツールを紹介します。
(1)SonarSource
https://www.sonarsource.com/
バグの自動検出などによるリスクの減少や、コード重複や冗長性の検出などによるメンテナンス時間やコストの削減、コード構造の明確化やユニットテストによるカバレッジ増加などにより生産性を向上させます。技術的負担を削減することでアプリケーションを長命化し、 ソフトウェアの品質向上につなげることができます。
おわりに
2回にわたって、プロジェクトマネジメントやプロジェクト管理を行うツールについて解説をしてきました。
S-Collection株式会社では今回ご紹介したツールなどを利用し、プロジェクト管理を正確に行うことで、質の高いシステムサポートを実現していきます。