Linuxをつかいこなすために伝えたい3つのこと②
Linuxの操作の基本はCUI
前回「Linuxをつかいこなすために伝えたい3つのこと① - S-Collection株式会社 システムについて」にて、ディストリビューションについてご紹介しました。
Linuxをつかいこなすためには、CUI(Character-based User Interface)環境での操作を覚える必要があります。CUIとは、キーボードからコマンドを入力してパソコンを操作する環境のことをいいます。
CUIに対して、Windowsのようにマウスをつかい、アイコンをクリックしたりドラッグアンドドロップする操作環境のことをGUI(Graphical User Interface)といいます。
1.よくつかうLinuxコマンドの一例
CUI環境では、特定の文字を入力してコンピューターを操作します。LinuxにもGUI環境は用意されていますが、すべての機能を引き出すにはLinuxのコマンドをつかう必要があります。
よくつかうコマンドを、9個ご紹介します。
・pwd
CUI環境ではフォルダのことをディレクトリと呼びます。pwdコマンドは現在のディレクトリの位置を表示するコマンドです。
・ls
ディレクトリの中身を表示するコマンドです。
・cd
ディレクトリの移動を行うコマンドです。
・mkdir
ディレクトリを作成するコマンドです。
・cp
ディレクトリやファイルをコピーするコマンドです。
・mv
ディレクトリやファイルの移動、名前の変更を行うコマンドです。
・rm
ファイルを削除するコマンドです。ゴミ箱に移動せずすぐにファイルを消すのでやり直しが効かないので注意が必要です。
・cat
テキストファイルの中身をコンソール上に表示するコマンドです。
・less
テキストファイルの中身を表示するコマンドです。catコマンドはファイルの中身をすべて一度に表示するのに対し、lessコマンドは画面に表示可能な分だけを表示し、スクロール、特定の行への移動や検索が行えます。
・man
コマンドの詳細を表示するコマンドです。
2. Linuxコマンドをつかう理由
コマンドをひとつひとつを覚えるのはたいへんですが、テキストを入力するというシンプルな動作ですむので、一度覚えるとGUIより素早くコンピューターを操作できます。一連の手つづきをスクリプトファイルにまとめることで処理を自動化できますし、コマンドとコマンドを組み合わせるということも簡単に行えます。
次回はLinuxでつかうテキストエディタについて紹介します。